レーシックの歴史について調べてみました。
レーシックは、1970年代にロシアでRKという術式が広まりました。
これはフィヨドロフ博士が開発した角膜にメスをいれる手術で、これまでに数十万人以上の人が手術を受けています。
角膜を切開する方法は、順天堂大学の初代教授、佐藤勉氏が編み出した方法です(佐藤式角膜後面切開術)。
しかし当時は角膜のどこを切開すれば良いのか十分に分かっていなかったため、良好な結果が出なかったそうです。
レーザーを使った術式(PRK)は、1985年以降になってからです。
レーザーでの手術は、人の手で切る手術に比べてはるかに精度が高いため、以前のRKの手術は行われなくなっていきました。
エキシマレーザーは、もともと半導体などの細かいものを削る工業用のレーザーとして開発されたものです。
細かいものを削れるのであれば、角膜の手術にも応用できるということで、80年代に視力回復の手術にも使われるようになりました。
PRKは眼の表面から直接レーザーを照射する手術です。
しかしその場合は、レーザーを照射した部分がむき出しになってしまい、痛い、治りが遅いなどの問題があり、あまり普及しませんでした。
その後ギリシャのパリカリスという先生が、表面から直接レーザーを当てるのではなく、表面を薄く削ってフラップを作ってから、角膜にレーザーを当てる方法 を生み出しました。
この方法だと、表面はつるつるのまま元に戻しますので、痛みはほとんどなくなりました。
その後、タイガーウッズ選手が手術を受けたことも あって、レーシックは爆発的に普及しました。
今後日本では、レーシック手術が70~80万人規模まで成長すると考えています。
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